あとがき

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 ちゃい!  『碧落を往く』は何度かタイトルを変更しとりますが、  大本のストーリーは高校生の時に書き上げたそれのまんまです。  ですので、今現在の自分からすると……  ちょっと青臭いというか、まさに厨二チックな部分も多々あるのです。    まあそれこそが――”創作”のための情熱、  内なる魂の発露的なアレなんでしょうか。  地べたを這おうが、泥に塗れようが、  歯を喰いしばって、前を向く。  結局そういうのを描きたかったんですねえ。  当時からして、  スタイリッシュだとかスマートさだとかはクソ食らえって性格でした。  カッコイイってのは外面じゃねぇぞ――  と、まあ、  そういう面倒臭い子供だったんですなあ(遠い目)  まあ、今も全然それは変わってないですけどねっ!  中世ヨーロッパ風で、剣と魔法のファンタジーものと言えば、  今の流行りはほとんどチート転生ハーレムものですね。  そういう世情がますます、  このおっさんの意気地を凝り固めてしまっているのは言うまでもないです。  だって、ねえ?  この作品……  ヒロインがおらんのですよ?    最悪、主人公のカイル君に女装させときゃいいやってカンジです。  髪の長い愛嬌抜群のイケメンですし、彼。  まあ、イケルっしょ。  自分の世代的に、ファンタジーと言えば、  RPGやらのゲームから影響されまくってんのがほとんどでしょうか。  自分もそうなんです。  魔法やら魔物やらって、結局はドラクエからだったりしますから。  もしくはその先鞭としては、ウィザード・リィの方が影響力は大きいのかな。  世界一般でファンタジーとされている『指輪物語』なんかのハイファンタジー類は、  ほんと、大人になってからその名前を知ったぐらいです。  それでもやはり、キャラクターが”生きて”いるその舞台――世界の事を、  あまりにも等閑な感じで済ませてはイカンだろうと、  自分なりにあれやこれやと設定を加えたもんです。  それが功を奏しているのかどうか――  ほんと不安です。  暗中模索という言葉がぴったりなまま、突き進んできた作品なんだと改めて思います。
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