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ヒトは救いの道を他の星に求めた。
そこまで追い詰められて、初めてヒトは住む国や種の垣根を越え、手を取り合った。
持てる技術の全てを注ぎ込み、移り住むのに適した星を探す事にしたのだ。
絶えず争いを繰り返してきたヒトの歴史の中で、もしかしたらこの時が一番平和であったと言えたかもしれない。
刻々と滅びの時が迫り、なおも生命は数を減らしていく。
そして、ヒトにとっては長い時間をかけ、ようやく見つけ出した。
ヒトが住む星と同様に、宇宙の奇跡が産み出した星を。
酸素があり、海があり、大地がある。
木々が生え、様々な生命に溢れている、そんな星を。
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