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 昼下がりの陽射しが零れる窓に、ぼんやりと目を向ける。そこには勉強机があり、その表面は穏やかに光を反射していた。 ――太陽の陽射しって、こんなに暖かだったっけ? それはまるで、この部屋の持ち主の性格を表しているようだった。 今、この部屋に入る事を許されているのは、一人だけだ。部屋の主の母親でさえ、ドアの前までで足を止め、階下へと下りて行った。  約束通り、本棚の前へと立つ。上から二段目、一番左端に置いてある文庫本サイズの小さな日記帳を手に取った。  その表面を掌でなぞってから、ゆっくりとページを捲った。
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