プロローグ

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出来るならそうしたいがお互いまだ仕事が残っている、仕方なく自動販売機にコーラを落とし飲んでみたが……甘い…… 「神崎さん、隣のスタジオも撮影が終わったみたいですよ、そこ邪魔なんじゃないですか?」 山添に言われて大スタジオのドアの真ん前で出入り口を塞いでいた事に気付き避けた途端バンッと扉が開き中から人が飛び出てきた。 「吉川さん!!待って!俺も乗ります!」 可愛らしいピンクのハンドバッグを振り回し真横を通り過ぎた跳ねる様な軽い足取りに目が吸い寄せられた。 「………あれ……は………」 「神崎さん?」 見覚えのある背中……… 勝手に体が動いた 持っていたコーラがどっかに消えたがそんな事はどうでも良かった 玄関から飛び出すとスタジオ前に待機していた車は走り出して本線に乗ろうとしているもう追う事は出来ない 慌てて貸スタジオの事務所に駆け込んでスケジュールを確かめた 担当者の名前も…………
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