第1章

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彼等は流浪の民。 長い、長い年月、苦しい旅を続けている。 肥沃な土地を見つけてもそこには先住民がおり、彼等は迫害され追い散らされた。 先住民のいない土地を見つけても、荒れ果てた不毛の地で永住する事は望めない。 流浪の民達は見知らぬ土地で夜空を見上げ、「何時か新天地を見つける事が出来ますように」と祈り、願う。 流浪の旅に出てからどれほどの年月が流れただろうか? 彼等の前に未開の大地が広がっていた。 先住民は存在せず、巨大な生物が闊歩する未開の青い惑星。 流浪の民達は巨大な生物を駆除して、思い思いの場所に散ってそこに根付いた。 新天地に到達してから6500万年の歳月が流れる。 彼等の子孫は苦しい流浪の旅の事など忘却し、先祖がようやく辿り着いた青い惑星地球を汚し、互いに争う。 そして先祖が母なる星から流浪の旅に出る事になった轍を、彼等の子孫は今、踏もうとしていた。
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