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「なんか今日、すごい星きれいだなー。」
そんなことを考えながら、夜空を見上げてた仕事帰りの信号待ち。
そうか、今日は7月7日、七夕だったんだ。
こんなに綺麗な星空なら、織姫と彦星も出会えてるだろうな。
私も二人のように離れ離れになった、初恋の人と出会えたらいいのに。
なんて柄にもなく夜空にお願いをしていたその時・・・
ドンッ!!
「・・・あっすいません、ボーとしてて…。」
いつの間にか信号が変わってて、私は誰かにぶつかってしまった。
謝ってぶつかった人を見上げた。
「こちらこそ、すいません!ってもしかして奈々?」
「えっなんで私の名前…。って圭人!?」
私の目の前に立っていた人は、
あれから何年もたって、ずっとずっと恋い焦がれていた初恋の人だった…。
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