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「えっなんで圭人が・・・」
目の前の出来事についていけなくて、思考停止してたら、
「話は後だ!信号かわるから、ちょっと走るぞ!」
パシっ!
そういって圭人は私の手を掴み走り出した。
これ、もしかして夢?こんなことありえない。
なんで私、大好きだった人と手つないで走ってるの?
今起こってる出来事が頭の中で整理できないのに、嬉しくて笑ってた。
「はぁはぁ・・・。なんとか間に合った!ってなんでお前笑ってんだよ?こっちは必死で走ってたのに。」
「ごめん、ごめん。だって今の状況が信じられなくて。久しぶりだね、圭人。元気だった?」
「俺だって信じられねぇよ。お前に会えたなんて…。普通に元気してる。奈々こそ元気?卒業以来だな。」
「元気そうでよかった。私も元気にしてるよ。」
目の前には大人になった圭人なのに、話してると学生の頃に戻ったみたい。
胸がドキドキいってる。やっぱり今でも圭人の事…。
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