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『白い影』
「きゃあ！ 」
近くで落雷があったらしい
文化祭の作業が長引いて 遅くまで学校に居残っていたら
急に何も見えなくなって悲鳴を上げた
こんな時に限って スマートフォンを持ってきていない
だから夕方 職員室の電話を借りて
家に遅くなる旨の連絡をしたのだ
「大丈夫？ 」
教室の後ろの方で片付けものをしていたはずの友達を気遣う
「うん だいじょうぶ」
くぐもったような声が聞こえる
外は酷い土砂降りの雨で 引っ切りなしに雷の音がしていた
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