エピローグ

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 待ち合わせのマンションのエントランスに来た果穂には先に行ってもらって、私は俊太が来るのを待った。  少しすると、エレベーターから俊太が飛び出してエントランスを通り抜けようとした。 「なにやってんだよ、千秋。遅刻するぞ」 「俊ちゃんを待っていたんだよ」  私も慌てて並んで歩いた。 「昨日、どうやって帰って来たの?」 「実は俺もよく覚えていないんだけどさ、俺たちあそこで流星群を見ながら寝ちゃったんだよな。千秋の携帯のGPSを見て、おじさんが迎えに来たみたいだよ」  俊太は大きな欠伸をひとつすると、「俺、母さんにめっちゃ怒られた」と笑った。 「ごめんね、巻き込んじゃって」  そうだ、俊太は親に言われて私を呼びに来たのに、そのまま一緒に出掛けてしまったのだ。 「いいんだって、俺は願いが叶ったんだから」  満足そうに俊太が笑った。 「千秋は良かったの?」 「なにが?」 「今日、こんな風に一緒に登校なんかしたら、女子たちに色々言われるから嫌なんだろ?」  俊太の言葉に私は驚いて、思わず立ち止まってしまった。
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