11人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「おはようございます」
元気に目を覚ましました、シュリナちゃんです。
砂浜に打ち上げられてますが、元気です。
お洋服が海水と砂でダメになってしまいましたが。
ファッキンヤクザ。
「ここはどこなんでしょうか。都合よく観光地だったりしませんかね」
見渡してみても、砂浜と草原と森くらいしか目に入りません。
海の向こうには島もないですね。
「おーい!かわいいシュリナちゃんはここですよー!助けに来ないとツナのご飯になっちゃいますよー!いいんですかー!」
待てど暮らせど叫べど泣けど、人っ子一人現れません。
待ってたのも暮らしたのも叫んだのも泣いたのも全部数秒ですけど。
「参りましたね。SPの一人くらいいればいいのに」
ぼやいていると、お腹の虫が鳴き始めました。
そう言えば家を出てから何も食べていませんね。
どれくらい眠っていたかもわかりませんが、かなりお腹空きました。
「……まずは食料探しですか。仕方がありません、しゅりちゃん自らの手で生き延びましょう」
私は立ち上がり、砂浜を散策することにしました。
運が良ければヤシの木くらい見付かるでしょう。
最初のコメントを投稿しよう!