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俺の拳が宇宙ゾンビの頭を爆裂させる。
音速を超えるスピード。鋼鉄に勝る硬さ。
その2つを兼ね備えた俺の拳は何よりも強い。
「オラオラァ!ゾンビ様のぉ!?お通りだぁ!」
ブラロロロン!!!!
次は宇宙バイクに乗ったゾンビか。
バイクに頼る軟弱者。俺の拳の前に立つことすらおこがましい。今すぐ引導を渡してやろう。
俺がバイクに向かって拳を突き出すとその拳圧でバイクが正面から潰れる。まるで宇宙トラックに宇宙高速道路で正面衝突したようだ。
俺の拳は汚れることなく、宇宙ゾンビをぶち殺した。
「ふん。他愛のない。宇宙ゾンビといってもこの程度か。」
俺の相棒、モヒカンのモヒが頭の上ですこし残念そうにそう言った。
モヒはモヒカンだ。それ以外の何物でもない。
宇宙ライオンのように美しく、力強く、そして逞しい毛並みを持つ。そして完全なる金色をしている。
金色、それは王者の色。たった1人の頂点に立つものが使う最高の色。
つまり、俺は王者だということだ。
最強の拳を持つモヒカンの王者。
誰にも負けないし、誰にも追いつかせない。
誰もが俺を見ると脱兎のごとく逃げ出す。
鍛え上げられた筋肉。そして黄金のモヒカン。
そんな俺を見て逃げ出さない者など、いない。
いや、いなかった。
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