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「俺が、居なくなっても
泣かないで… 笑顔でいてくれ」
「幸せになって?」
もうあれから、3年目の春
母「朝よー 起きなさーい」
み「はーい 起きてますよーだ」
また、あの人の夢を見ていた。
部屋のカーテンが、朝日に照らされている。
コンコンッ(ノック音
「起きてんのー? 遅刻するわよー」
お母さんの声…?
(遅刻… 今日、 学校だっけ…)
み「準備してるー」
母「ご飯食べていくー?」
み「今日は、いいやー」
(いつもと変わらない 朝 …って言うか…今何時なんだ?)
ふと時計に目をやると
8時を過ぎていた。
み「ちょ!え?!やばいじゃん!」
紹介が遅れました。
この物語の主人公の名前は
『神風美衣』『17歳』
女子高生です。
ダダダダッ(階段を降りる音
母「こら 静かに降りなさいよ」
み「ちょっ やばいの 遅刻する!」
母 「気をつけて言ってきなさいよー」
バタンッ(ドアを閉める音
久しぶりに、遅刻ギリギリである。
み「あーやばいやばい!学校裏でよかったー」
ちなみに、家から学校の距離は、5分
友「みー、ギリギリじゃん もっと早く出てきなよ」
み「ごめんごめん 寝坊寝坊」
友香は、同じクラスの同級生
小学校からの幼なじみだ。
ガラッ(ドアの開く音
先「 ほらー 席について 今日からの新入生を紹介
するぞー」
(珍しい うちの学校に、新入生なんて)
先「あいさつしたまえ」
「今日から、この学校に転校してきました。皆川淳人です」
(え… 似てる… 嘘…)
友「みー… 淳人くん 似てるよね…」
み 「なんで…」
それは、3年前亡くした。
美衣の大切な人に 姿形が そっくりの転校生であった。
先「君の席は、神風さんの隣ね」
み (え…?隣?!)
ガタン(椅子に座る音
淳「…なに?」
あまりにも、顔をじっと見つめていたのに気づかれてしまっていたようだ。
み「あ、別に…ごめん」
(これからどうなって行くのだろう…)
運命の歯車が、動き始めた。
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