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しばらく走ったその時だった。
「…、っ!」
言葉にならない。身体を急に強張らせ、うずくまったわたしに高城くんが焦った声をかけた。
「どうしました、夜さん。どこか痛いんですか。…喋れる?」
「たかぎくん」
何とか言葉を絞り出す。ショックが収まると、自分の身体に何が起こったかはっきりとわかった。
奥がどうしようもなくかき回される。わたしは身を捩らせ、わななきながら彼に状況を必死に説明しようとした。
「あたし。…中に、まだ。…入れられたままだった。…あれ…、あ、ぁっ…」
「あいつら」
ハンドルを握る彼の手が白っぽくなり、ぎゅ、と筋が浮くのが何故か妙にはっきり目に飛び込んでくる。
わたしは表情を見られたくなくて俯いて身体を丸めた。平静な状態に戻っていたそこがまた刺激されて、どうしようもなく震えて溢れ出して…。
声を抑えられず喘いだ。…これ、レベル強だ。
わたしは羞恥と強制的な快感に身悶えし、戸惑うようにしきりに声をかけてくる高城くんに言葉を返すことも碌にできなくて、ひたすら声を押し殺して身体を弾ませていた。
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