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「今度はいつ来れば宜しいですか。」
「トレッドミルとホルターの結果が出て
からで結構です。それまでに薬がなくなる
場合には取りに来て下さい。脈拍は?」
「計ってません。」
「手出して。」
「どっち?」
「右手。」
小山はぶっきらぼうに言い捨てた。涼子が
彼の目の前に右手を突き出すと、小山は
彼女の腕をつかんで下ろし、自分の右手の
人差指と中指と薬指で手首に触れた。
視線は腕時計である。
「七十二です。運動中は時々ご自分で
五秒間計ってその数を十二倍して下さい。」
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