星の指輪 2

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小走りになった涼子の呼吸が乱れ、 汗だくになったところで検査は終了した。 電極を取り外されて部屋を出ようとした 涼子が振り返った時、既に小山の姿は なかった。 数日後、受診した涼子に小山は薬の増量を 告げた。 「抗不整脈剤を一日四回に増やします。」 「どうしてですか。」 「ホルターの結果、九連発の不整脈があり ました。」 「九連発、ですか。」 「そうです。」 小山は行動記録と解析結果を照合した。
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