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小走りになった涼子の呼吸が乱れ、
汗だくになったところで検査は終了した。
電極を取り外されて部屋を出ようとした
涼子が振り返った時、既に小山の姿は
なかった。
数日後、受診した涼子に小山は薬の増量を
告げた。
「抗不整脈剤を一日四回に増やします。」
「どうしてですか。」
「ホルターの結果、九連発の不整脈があり
ました。」
「九連発、ですか。」
「そうです。」
小山は行動記録と解析結果を照合した。
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