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薬剤師から舌下錠であるニトロの使い方を聞き、
涼子はカテーテル検査のときにスプレーされた
のもニトロだったのだと気がついた。
〇時を過ぎていたが、駅前は人通りが絶え
なかった。涼子はタクシーに乗り込んだ。
わたしは何故生きているのだろう。違う、
わたしは生かされている。でも、わたしで
なければ出来ないことがあるとも思えない。
わたしはこれから何処へ行くのだろう。
病室の窓から見えた団地の明かりが漆黒の
闇を流れていった。
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