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人間世界で、妖から逃げる少年がいた。
息を切らしながら、ひたすら逃げる、少年。
裏路地を走り回り、身を隠せそうな建物の中に入り込んだ。
「…あれは、一体……俺…頭がおかしく…なった…のか…?」
混乱している少年は、とりあえず落ち着こうと深呼吸をした。特徴的な泣きぼくろの横を汗が伝う。
そして、さっき自分に見えていたモノが周りの人間は無反応だったことを思い出した。
「俺、"あんなモノ"とか…視えるようになったのか…?あれって…怪物…なのか…?」
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