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「子供でもさ、今は養ってもらって遊んでるだけでも将来はきっと何か仕事について働いて人の役に立つんだから可能性っていう価値がある」
「そうだな」
「例えばPCゲームに夢中になる引きこもりやこうやって釣り糸を垂らして時間を浪費する働かない大人だってゲームを提供してる会社や釣具屋さんにとっては利益になるっていうことで役に立ってるよね」
「俺は夏季休暇で此処に帰省してるだけだ!ちゃんと働いてらあ!」
「いてっ」
子供は頭を叩かれて頭を擦るがそれでも嬉しそうに笑っていた、彼はこんな田舎だから遊び相手も少ないのだろう、それに子供は得てして遊んでくれる年上に懐くものだと結論付ける、
「痛いなぁ、でもさそんなマイナスな価値じゃなくてもそういう人たちは家族みたいな養ってる人たちにとっては価値があるんだろうね、何か」
「…」
こいつ嫌なガキだな、とは思いながらも彼は子供に話の続きを促す
もとより暇つぶしのために聞いており、ここで何か言って子供と口論になるのもなにか負けた気がする彼は何も言わない
どこか変な思考をする子供だが、中学生ごろならこんなものだろうし、ひどいようなら周囲の人間やあるいは自分が注意すればいいと思っている
暇つぶしのために子供が語りたいことを語り終えるまでは口を出さないようにしようとは思っているようではあるが
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