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「何願ったの?」
「桐山くんが早く学校に行けるようになりますようにって。そしたら本当に叶っちゃった」
「すごいな!佐藤には本当に感謝してる。ありがとう」
桐山は思いっきりの笑顔で言った。
「ううん。私だけじゃなくてマロンにも感謝しなきゃ」
「えっマロンも?」
桐山は不思議そうな顔をした。
「きっと星になったマロンが願いを叶えてくれたんだよ」
「そうかもな…ありがとな、マロン」
桐山は廊下の窓から見える晴れた空を見上げながら言った。
その時、朝なのに桐山には星が一瞬だけ輝いたように見えた。
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