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柚葉はそう言うと、先生の顔がぱっと明るくなった。
「そうか。ありがとう」
「はい、私に出来ることがあれば」
「じゃあ早速だが、これからあいつの家に行ってくれないか?お前、あいつと家近いだろ」
「えっ、今日ですか?」
「うん、ダメか?用事あるなら別にいいんだ」
「いやそうじゃなくて、桐山くんの家どこにあるのかわからなくて…」
「あぁそうだったな。悪い」
先生はそう言って引き出しの中にある印刷した地図を柚葉に渡した。
「はい、これだ」
「ありがとうございます」
学校を出て柚葉は担任の先生にもらった地図で桐山の家を探した。
柚葉の家から歩いて5分もかからないと先生に言われたが、急な坂を登って細い小路にあったからか、たどり着くのに10分ちょっとかかった。
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