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たどり着いた桐山の家はまだ建てて3年も経ってないような新しい家だった。
柚葉は少し緊張して玄関の外にあるチャイムを押した。
「はい」
インターホンから応答したのは女の人の声だった。
「あの、私同じクラスの佐藤柚葉っていいます。桐山くんって今いますか?」
「あっ、ちょっと待ってて」
玄関の鍵が開く音が聞こえて、ドアが開いた。
そこにはいたのは、40代くらいの女の人で桐山の母親だと柚葉は思った。
「すみません、急に来て。私どうしても桐山くんとお話がしたくて」
柚葉はそう言うと桐山がいる2階の部屋に案内された。
部屋の扉が開いた。
そこにはベッドに横になっている桐山の姿があった。
「桐山くん寝てるとこ、ごめんね」と、柚葉が言うと桐山は、むくっと起き上がった。
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