朝に瞬く星

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道に植えられてる木はすっかり赤く色づいていた。 家に着いて夕食を済ませた後、お風呂に入った。 お風呂からあがって、まだ乾いてない髪をタオルで乾かしながら柚葉は自分の部屋がある2階にあがった。 部屋に入ってベランダの扉を開いた。 ベランダに置いてあるサンダルを履いて、ぼっーと夜空を見つめた。 晴れている日に星を眺めるのが柚葉の習慣だ。 少し冷たい秋風がお風呂上がりには心地よく感じられた。 夜空には、いくつもの星が輝いていた。 一番輝いて見える星を眺めていると、あたりに星が流れた。 柚葉は初めて見る流れ星に思わず「あっ」と声が出た。 何かお願い事したかったなと少し悔やんでいると、しばらくするとまた星が流れた。 その時、柚葉はとっさに心の中である願い事をした。
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