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次の日の朝、柚葉はいつものように学校に行った。
学校に着いたら上履きに履き替えて、自分のクラスに向かって歩いていると、後ろから誰かが「佐藤」と声をかけた。
振り返るとそこにいたのは桐山だった。
「えっ、桐山くん?」
柚葉は驚いて大きな声で言った。
「おはよう佐藤」
「学校に来て平気なの?」
「うん、俺ずっと逃げてたんだ。マロンが亡くなった事、受け入れたくなくて。けど、佐藤に泣いたら楽になるって言われて、昨日の夜すごい泣いたんだ」
「もう本当に大丈夫なの?」と柚葉は心配そうに言った。
「うん、これからは前を向いて行こうって決めたから」
「よかった」
柚葉は心からホッとした。
「私ね実は昨日の夜、流れ星見て願い事したんだ」
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