2人が本棚に入れています
本棚に追加
思うと昔からみんなと違う考えをしていた。
昔は素直なやつだったと思う、正義感が強くて正義のヒーローが好きで弱い人は救ってあげなきゃって思ったんだ。
だからよく女子にいじめられてる男の子がいてその子と友達になって守ってあげてた。
正義のヒーローは弱いものを守るんだとか自分のルールがあってさ
「ちーびちーび泣き虫!」
いつも小さいこと、まだ泣き虫なことで女子から弄られてた。
「おい!そういうこと言うのやめろよ」
いじめてる女子を見つけては注意して、口で負かして追い払っていた。
「叶夢くんありがとう」
ありがとうとそいつから言われるのが嬉しくてずっと守ってやっていた。
最初はそんなだったけど、そいつは他の男子と仲良くなりだしてだんだん自分の力はいらなくなった。
「今日は違う人と遊んでいいかな?」
「え?今日は僕と遊ぶ約束してたじゃん
」
いつも一緒にいたやつからの急な断り、驚いた。これは小1ぐらいの記憶だと思う。
「ごめん、今まで言えなかったけどずっと叶夢君が怖くて言えなかったんだ。」
ほんとはずっと他の人と遊びたかったけど僕が怖くて言えなかった。いつも正義感でやっていたことは相手にとって良しとしないものだった。
今でも覚えてる最初の友達との挫折はその後どんどん僕の交友関係をねじ曲げて行った。
皆が何も言わないから良かれとやっていたリーダーシップは自分勝手と名前を変えて。
その後友達はどんどんコロコロ変わっていった。友達はいなければいけないものと思っていた自分は自分を犠牲にしてでも友達をやっていたこともあった。
「叶夢くんこれやんなきゃ友達止める」
こんな脅しをしてくるやつとずっと一緒にいた時もあった。
ハズレものと一緒にいてくれる人は貴重で小学生だった僕だけど友達を失う怖さを植え付けるのには十分だった。
最初のコメントを投稿しよう!