自覚

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1人は異類で、怖い。 集団行動を基本にやっている学校のカリキュラムでは二人一組なんてものがあって、奇数なんて数字は嫌いだった。 それでも小学校までは良かった。本の魅力にとりつかれた僕は休み時間は本を読んでいたし、昼休みには図書館にいた。 給食は席で食べればいいだけで、一言もクラスの人と話さない時もあった。それは孤独だとその時は思わなかったんだ。本が好きで読んでいたくて。 1人は楽だ、自分のためだけに時間を使って生きればいい。行事ごとの時だけ仲良くすればいいやそんなこと思ってのらりくらり…。 友達という社会とかかわり合いがなかった時間はとても長く、同級生とのズレが生まれた。
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