メガネにスーツは反則だよね

3/8
前へ
/8ページ
次へ
「客に店外要求された上にキスされるとか、こんなん立派なセクハラだよ」 そう呟いた時彼と初めて接した。 [大丈夫?良かったら相談乗ろうか?] きしょい 人の弱みにつけ入る気かこいつは。 一笑して無視しておけば良かったのだ。 そうしたらこんな苦しむことにならなかったのに。 その時なにを思ったか返事をした。 「ありがと。私そのせいで一人客失なったの。お客さんになってくれる?」 それなりに高い店の客になんてなるまい。 バカにする意味もあった。 [いいよ] 返ってきた言葉に少し驚く。 「え、大丈夫?うちの店それなりに高いよ?」 [まあ、年収そこまで低いわけでもないし。] 「しつれいだけどどれくらい?」 [1000万弱] なんだ、おっさんだったか。なら安心。 「お勤め先はどこ?」 [それはちょっと言えない。直接会ったらね。] 怪しさ復活。得体の知れないヤツは恐ろしい。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加