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「王は次の王をジョージ殿下に指名するそうだ」
「ジョージ殿下を?」
「確かにフィリップ殿下より優秀だが、しかし次男とは……」
「いや、昔も跡取りの長男ではない王が生まれたことがある」
枢密会議で大臣たちが相談しあっていた。
「フィリップ殿下は無能だ。それに、すぐにごめんなさいと謝っているばかりで、我々の話を聞かないだろう。魔法力も暴走しがちだし。その点、ジョージ殿下ならば有能で魔力も強く、貴族にも民に好かれているというものよ」
「なるほど」
枢密会議の家臣たちはにやりと笑った。
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