2人が本棚に入れています
本棚に追加
それを聞いたフィリップは、ジョージを殺すことに決めた。
(僕が悪いんじゃないぞ……ジョージが悪いんだ。王位は僕のものだ)
「たまには四阿で紅茶を飲まないか」
そう言って、誘ってきたのはフィリップだった。
アップルパイやチョコレートケーキ、それにサンドイッチというお茶請けを用意して、フィリップは自分の執事にお茶を入れさせた。
「ジョージ、僕たちは誤解しあっていたんです。兄弟なのだから、もっと仲良くすべきだった」
「兄上……」
ジョージは恥じらった。
(そうだな、私たちは兄弟だからな。兄上が王になれば、もっと話せなくなる。居丈高になったりして、いけないことをしたよ)
紅茶を飲もうとしたその瞬間。
ばっと手が伸びてティーカップが弾かれた。
最初のコメントを投稿しよう!