2人が本棚に入れています
本棚に追加
それから、自分の部屋に行って本を渡した。
「なんですかこれは」
「異世界に渡るための魔法陣だよ。王立図書館で見つけた」
お前も書くのを手伝うんだぞ、と言われて、オーガンは書いた。
「コント、コント、コントンノ。コント、コント、コントンノ」
魔法が満ちていく。魔法陣が光を放った。
「そ、それなら私もともに……」
「お前みたいな有能な執事を連れていったら、フィリップが激怒するよ。さようなら、私のこと忘れなるなよ」。
異世界へ行った王子を思って、オーガンはほろりとした。
「貴方って人は、まったくもう」
そう言って男泣きに泣いた。
最初のコメントを投稿しよう!