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紗葉良はベッドに背中を半ば沈むように押し付けられ、それ以上は逃れられない。
繋がった場所を隙間なく深く埋められ、紗葉良は背中に強い電気が走りぬけたような錯覚を起こした。
「斗貴、ダメ……っ、まだ動くなっ、あっ」
今の斗貴央には最早何も聞こえていなかった。
貫くたびに自分を締め付けてくる熱いその場所が堪らなく気持ち良くて、それと同時に耳に染み込む紗葉良の形容しがたい特別な甘い声が更に斗貴央を夢中にさせた。
「あー、も……ヤバイ……。紗葉良の中いっつも気持ちぃー、狭くて、めちゃくちゃ締まる……」
熱に浮かされたように斗貴央は本能のまま延々と囁いては目を瞑りながら何度も深く腰を打ち付けた。「もう黙れ」と恋人から何度も胸を殴られている痛みすら真綿のように全くもって届かない。
紗葉良の訴える声も次第に途切れ途切れになり、斗貴央は胸にあったその手を取り、指を絡めベッドに押し付け紗葉良の濡れた唇を何度も奪う。
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