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「かったり~なぁ、ぁんだよ…ったく」
終わったはずの冬を思い出させる雪を見ながら、そう呟いた。
そして、階段を上ったその先に見つけてしまった。
最近知り合ったちょっと変わった変なやつ。
だから走った。
ちょっと向こうに見える彼女の背を追って
「あのやろ~また…」って愚痴をこぼしながら…
なんとか『いつものあそこ』までには、追いつけそうだ。
そんな気持ちが口をついて出たところに勘違い女子軍団が居た。
そして、
「うっわ、何あいつ、きもっ!追っかけてきた。」
なんかほざいてやがる。
カチンっ!と来たが、今は時間がない。
『うっせーばーか!お前ら追っかけてんじゃねぇよ。自意識過剰か。』
そう心の中で応酬して、彼女の背を追う。
邪魔なやつらを追い抜いて…
でないと間に合わない。
彼女が
『いつものあそこ』
にたどり着く前に…
やっとこそ、追いついたのはギリギリ直前。
何とか間に合った。
露骨に嫌そうな顔をされたけど
それでも間に合って良かった。
彼女が眠ってしまうその前だったから
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