お節介の代償

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白衣の天使は宣言通り、医者を連れてきた。 もちろん、天使の言いつけは守ったぞ!えっへん(笑) 白衣の天使が連れてきたお兄さんもとい医者の話を要約すると診断結果は、肋骨骨折(2本)、幸いにも内臓損傷?はなく、目に見える傷もないそうだ。 今日はバストバンド?を巻いてそれで終わり。 一応痛み止めもくれるらしい。 明日専門科(整形外科と脳外科)を受診するように言われた。 明日も来ないといけないらしい… 医者に倒れていた?理由を聞かれたが、雪で滑って転んだってことにしておいた。 一通り、医者の話が終わった頃、白衣の天使が携帯?を取り出し、なにかやり取りをした後、医者に耳打ちをした。 携帯?が光ってなかった気がするのは気のせいか? でも、それを聞いて医者はカタカタとパソコンに何か打ち込んで診察室を出て行った。 その後、診察室に残された俺と白衣の天使。 白衣の天使は慣れた様子で 「今からコレ、着けるから。痛いと思うけど、着けた方が楽になるからちょっと我慢ね。じゃぁ息吸って~、吐いて~…そこで止めて。はぃ!終わり。」 って流れでバストバンド?とかいうコルセットの柔らかいやつを着けてくれた。 「息苦しくない?」 って聞かれたので頷いたら 「今みたいなやり方で巻いてね。息が苦しくなるほど、締め付けなくて良いけど、ある程度固定しておかないと痛いと思うわ。着けるのは、Tシャツの上からで良いから。それとお風呂とかは入っても良いけど、動かすと痛いと思うからシャワーくらいにしておいた方が良いと思うわ。後はルート…点滴抜いたら終わりね。」 そう言って白衣の天使は診察室を出て行った。 『よかった。バレてない。』 医者が色々言っている間というか、今回の経緯を話した辺りで看護師さんの顔色が変わった気がしたから、内心ちょっと安心した。 少しして、白衣の天使が小さなワゴンを持って戻ってきた。 そして、点滴を外してくれた。 「血はもう止まってると思うけど、じわじわ出てて、内出血みたいになって腫れることがあるから2~3分押さえておいてね。あと、コレ読んでおいて。少しここで待ってて。」 って言いながら2枚の紙を渡された。 渡された紙は、1枚が白衣の天使が言ってたことをより詳しく書いた説明書で、もう一枚は、明日の受診可能時間と受診科を書いた小さい紙だった。 明日、来たときに窓口に出したら案内してくれるそうだ。
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