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男には無駄じゃないかって思えるほど真っ直ぐで綺麗な黒髪の束がゆらゆら揺れて、肌も白くて綺麗だし背筋なんて空から釣られているように真っ直ぐだ。
やっぱり女子に騒がれるだけのことあるわ。本当に美男子だもん、この人。
梅雨が明けてさっそくうだるような夏日が続いていた。
でも沖田さんの周りだけ体感温度が2~3度違うんじゃないかって思えるくらい、立ち姿が涼やかで爽やか。
……っていうか、「天は二物を与えず」って言うけどさ。
剣も強い上に絶対無駄なもんまでもらってるってどうよ。
しかも、オレのとこには一個も(←)
ま、いいか(笑)。
「どこかに出かけるんですか?」
「うん。会津公に幕府直参拝命の挨拶とお力添えいただいたことへのお礼だ。幹部全員で伺うことになった」
もともと無頓着だったけど、この時代に来てからオレはますます着る物に気を使わなくなった……せいぜい清潔かどうかくらい(当社比)。
周囲もガチの武装集団で「男が身なりを気にしたら負け」みたいな雰囲気が普段からあったりするんだけど……
いつも隊服か稽古着、という幹部達が気合いの入った黒スーツ、ならぬ羽織袴姿で勢揃いしてるところって……それはそれで気になる!見てみたい!
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