幕末おうちごはん～そっと……三杯目

夏服ファッションチェック！in新撰組？の巻

ちなみに近藤さんや土方さんは立場上気の張る場所に行ったりするから普段もわりときちんとしている。

沖田さんにそれとなく出発時刻聞いてみたり（笑）

「姉上の祝言用に作ったんだが一度も着てなかったんだ。今日着られてよかったよ。本当は裃で行くべきなんだろうけど、会津公が平服でいいとおっしゃってくださって」

そういえば屯所にも一度お忍びで来たことあるな……

中村さん達の件を放置されたからオレはわだかまりがあるけど近藤さん達はムチャクチャ尊敬しているっぽい。本当はざっくばらんで意外といい人なのかもしれない。どうせもう会う機会なんかないだろうし。

「って…え？かみしも？って何ですか」

「これがそうだよ」

沖田さんは部屋の隅で開けっ放しにしてある行李からそれを出して広げて見せてくれた。濃色の硬そうな布から微かにパリパリという音が聞こえ、樟脳とカビ臭の混じった臭いが鼻をかすめた。