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翌日、関口親永と瀬名貞綱らは、今川館へ来ていた
館内に通されると、直ぐに今川氏真が現れた
「話は耳にしておる。援軍を出そうと思うのじゃが、如何ほど必要でおじゃる?」
関口親永が答える
「我々は大御所様より、4,000ほど与えて頂いておりますゆえ、今川公には6,000ほど用立てて頂きたい所存」
「あい分かったのじゃ。では朝比奈泰朝と岡部元信にそれぞれ3,000率いさせようの」
「ありがたき」
関口親永と瀬名貞綱が礼をすると、
「ところで、お雪の方は未婚かのぅ」
「・・・某らの見るところでは、未だ嫁いで無いものと思われまする」
瀬名貞綱が答えた
「惜しいのぅ。あの美貌は天下一でおじゃる。朕も早川殿が居なければ言い寄ってしまう美しさでおじゃる」
「然り」
関口親永が賛同する
「そうじゃ!」
「如何されました?」
今川氏真が大きな声を出したので、関口親永が尋ねた
「北条・今川内で、お雪の方の婿探しでおじゃる!」
「「・・・・・」」
今川氏真は元気に宣言し、関口親永と瀬名貞綱は呆然とした
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