第2話 犯人の正体

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結さんが唐突に聞いてきた。 「友達の頼みってなんでも聞いちゃうタイプ?」 僕は少し悩んで答えを返した 「僕友達なんていないのでわからないです」 少し黙って結さんが言った 「正樹くんのいいところは信じて疑わないところ、けどそれが君の弱いところ」 僕は結構疑ってかかるタイプだけどどういうことだ?イマイチ答えが出てこなかった 「のちにわかるよ、夕方になってきたしもう終わりにしようか?」 その後に少し話した気がしたが覚えてない、僕は歩いて家に帰った、家に帰りながらずっと言葉の意味を考えていた。 家に帰るやいなや、ご飯も食べずに携帯の通知が来ていた「ツリキャス」を聞いていた。 「マサキ~ご飯よー」 お母さんの声がする、さっさとご飯を食べて配信を聞くとするか。 大好きな配信者「にっしー」の今日の配信企画は「凸待ち」だ。僕も一回だけ参加したことがあるが、配信サイト内の機能を使ってリスナーが配信者と通話ができる機能だ。人気の配信者だけあってなかなか通話することはできないが、今日先輩から言われたあの事で相談したくてご飯たべた後すぐに配信に潜って深夜過ぎまで粘ってみた 僕のハンドルネームは 「平成のカイジ」だ にっしー「じゃあ今日の最後の凸待ちとしましょうか、じゃあコメント番号12540番の子に凸しようかな?」 さすがにこれで無理なら諦めよう。結局1人で考えれば済む事だ。 「コメント番号12540番、平成のカイジくん!上がってきていいよ」 コメント欄がざわつく ”ハンドルネームカイジとかwww” ”え、カイジ?誰?” ”上がってくるなよ害児、あ、カイジw” … うるさいうるさい、 「もしもし、平成のカイジです、にっしーさんですか?」 にっしー「そうですよ~、今日はどんな内容ですか?口喧嘩?恋愛相談?歌?性癖暴露?」 僕「相談で…」 その後かくかくしかじか今日あったことを話した。 にっしー「信じて疑わない事って裏目にでる事ってあるよね?例えばクラスの中で1番頭が良くて、運動できるやつとかでも影で悪口言っていたら、君の事「友達だよ」って言っている奴が影で君の事笑い者にしてたり」 「そっかぁ…」 「ネガテイブに考えることはないよ、例えばだから!今日話凸してくれてありがとね」 携帯の電源を切った 時計は午前3時を過ぎていた。 やばい、このままじゃ寝坊
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