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一度目はガチガチに緊張した“不気味”すぎる私に彼が怖じ気づいたのか、キスも何も起こらず。
二度目は私がタイミング悪くリーチの企画書を抱えていたため、彼にアドバイスをもらいながら彼の部屋で仕事を仕上げさせてもらったので一切の色気なし。
ところが、どうせ何事もなく終わるのだろうと思い、我を忘れて仕事に没頭していた私に、彼は意地悪な不意討ちを食らわせた。
企画書を保存し、「出来ました!」とバンザイした瞬間、チュッとキスされたのだ。
目を見開き両手を上げて硬直したまま、ソファーの背もたれに押し付けられる。
そして二度目の軽いキス。
続いて、少し長い三度目。
少し硬直を解いた私に、彼が囁いた。
「唇を開いて」
言われるまま唇を緩めると温かな舌が入ってきて、一気に呼吸を奪われた。
変な声が漏れてしまい、顔を背けて逃げようとすると、がっちりと顔を押さえられてさらに濃密になっていく。
これまでの私のわずかな経験ではまったく知ることもなかったキスだった。
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