恋か、忠誠か-2

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真冬の夜空を見上げ、濡れた頬を北風にさらした。 バカ。 バカ。 また懲りずに恋をするなんて。 凍りつくまで寒風に頬をさらせば、恋を捨てられるぐらいに強くなれるだろうか。 でも、温かな涙のせいで、ちっともそうはならなかった。 胸にとどめておくには苦しすぎて、彼に伝えてしまいたかった。 どうせもうすぐ会えなくなるなら───。 けれど十日後の懇親会の日、私は香子さんと彼の関係を知ることになった。
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