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いったいどれぐらいの時間が経ったのだろう。
いつのまにか照明を落とされた室内には、カーテンが仄白く浮き上がって見える。
明け方近いのだろうか。
あれから私は彼を受け入れたあと、情けないことにすぐに昇りつめてしまった。
初めての感覚だったのでよくわからないけれど、そうなのだと思う。
一度達したあとは身体が怖いほど敏感になることも初めて知った。
「ダメ」以外は言葉にならない声を漏らすばかりで喘ぐ私に、彼は「可愛い」と言いながら本当にそう思っているのか疑問になるほど容赦してくれなかった。
さんざん貪られ、もはや自分が人間の形をとどめているのかもわからないほど溶けきってシーツに沈んだ私を、彼が後ろから抱き締めてきた。
まだ汗が乾ききらない肌に、乱れを残した二人の鼓動が心地よく混ざって響いた。
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