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もうどちらの手なのかわからない状態で、荒い息を絡ませながら服を取り去る。
でも、すっかり素肌になった時、私はためらって両手で身体を隠してしまった。
最初の夜、最低限のものは身につけていたし、目覚めた時は布団をかぶっていた。
彼に全身をさらすのは、私にとっては初めてだった。
私の躊躇を察した彼が、優しく覆いかぶさり唇に深いキスをした。
「わかりませんか?」
唇を離した彼が私に囁いた。
彼の息は熱く、言葉は途切れて苦しそうだった。
「僕が、こんなになってるのに。僕にとって自分がどれだけ魅力的か、わからない?」
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