悪魔ですから

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「ん~、消えたよ」 「そうですか」 悪魔たちは、平然と会話している。 「やっぱりズルいね♪」 「何がですか?」 「こ、れ、」 手に取った契約書。 ただ、簡潔に一文。それしか書かれていない、はずだった。 彼らの目にうつるのは。 〈悪魔は、あなたの願いをお金をもらわずに叶える。〉 〈ただし、叶えた後はあなたの魂を悪魔に捧げる。〉 「ま、自殺するぐらいだったら僕達が使った方がずっといいからね」 「無償で叶える訳ないじゃないですか。私たちにだってノルマがあるんですから」 「でもいいよね、だって僕達は、」 「悪魔ですから」 「あ、ターゲット発見!」 「じゃあ次にいきましょうか」
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