そして、神は降臨する

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* 気づいたとき、わたしは、ふたたび、死体のプールにいた。奇妙なことに、さっきとは別の死体だ。さっきは男。今回は女だ。だから、ひとめで違いがわかった。 これは、どういうことだろう? あれから、もう丸一日が経過したのか? いや、どうしても、そんな感じはしない。 時間を知る手立てが周囲にはないが、なんとなく、丸一日もすぎたようには思えない。体内時計というやつか。わたしは、ふつうの人間よりは、野生の感覚がするどい。 (これは、アマテラスによるシャッフルではない……?) どうも、そんな気がする。 わけはわからないが、とにかく、わたしは、ゆかに上がった。 ハッとした。 どこかで音がする。 かるい足音のような? やはり、ここには、わたし以外の何かがいるのか? 物音は、だんだん、近づいてくる。 タタタっ。タタタっ。 かろやかな足音……。 わたしは身をかくせる場所をさがした。 だが、どこにも、そんな場所はない。 右と左に廊下のある、ふきぬけのような広い空間に、死体洗浄プールがあるだけだ。 わたしは、とっさに、プールのなかに、もどった。 ここに浮かんでさえいれば、わたしは死体の一つにしか見えない。 タタタっ。タタタっ。タタタタターー     
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