ニュー・チャイルド

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その考え方も本によって様々だ。 「忘れた思い出を、友人と思い出しながら語り合う楽しみを奪う」 「記憶を管理するなんて、人間がロボットに支配されるのと同じだ!」など、当時の反対派の思いがわかるような気がするからだ。 それにこんな本ばかり読んでいるせいか、最近モヤモヤするものができた。 ニュー・チャイルドは本当に人間なのだろうか… そんな反対派みたいな思想だった。 その日、ベランダに出ると綺麗な夜空が広がっていた。 確か、綺麗な夜空に願いを言うと、なんかしらの形で願いが叶うと本で見たことがある。 「僕は!普通の人間になりたい!!」 胸の内のモヤモヤを吹き飛ばすように叫んだ。
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