愛惜の日

20/21
前へ
/22ページ
次へ
お姉さまが学園を辞された日の夜、私はひとり自宅の濡れ縁に掛けて夜空を見上げました。 今宵はなんとなだらかな、楕円の更待月にございます。 以前に学友の皆さんが、夜空に願い事をすると叶うのだとおっしゃっていたことを思い出します。 それが真であるならば、ああどうか、いつかまたお姉様とエリス様のご縁が重なる日が、訪れますように……。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加