Chapter1

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「本当に、申し訳ないことをしたって思ってる」 躰を2つに折り曲げて謝っている彼に、私は何が起こったのかわからなかった。 「仕事が終わったら会いにきてくれないか? 話したいことがあるんだ」 彼から電話で呼び出されて、仕事が終わったのと同時に彼の部屋へやってきた。 3ヶ月後に控えている結婚式のことについての話なのかと思って足を踏み入れたら、 「すまない!」 私がきたとたん、目の前の彼は頭を下げて謝った。 「ちょっと、どうしたのよ…?」 いきなり謝られた私はどうすればいいのかわからなかった。 きて早々、何で謝られなきゃいけないのだろう? 「別れて欲しいんだ」 そう思っていたら、彼が言った。
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