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「あーもうなんで入ってくるんだよ」
俺は目覆いかぶせて少し考えてみた
どうしよう、このマンション
ペット禁止なんだけどな。。。
「でもなー」
猫のほうをちらっと見る
すやすや、気持ちよさそうに眠っている
首輪もつけているから飼い猫だろうか
なら、それなら、少しだけ
飼ってみようかな
あんま、泣かなそうだな
顔を覗いてみたく
猫が寝ている横まで移動してみた
可愛い
その一言に尽きる
顔見てたら、少し眠くなってきた
寝ようかな少し、ご飯かって、あげ、、、な、、、、、、
外からは夏のうるさいヒグラシの声が聞こえてくる
その音は徐々に高くなっていって
そして、すぐに低くなってしまう
いつもなら、うるさいだけの音も疲れているのだろうか
だんだん眠くなっていく
「ねぇ、ごはん、お水」
「起きてよ、もう無理―」
すぐに布団を上にあげ飛び起きた
「あ、やっと起きた」
少女はこちらをみて
「おはようございます、そして私を拾ってくれてありがとうございます」
頭の中はもう何がなんだかわからなくなってしまった
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