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「な、な、どうやって入ったの?」 今のご時世にこれはまずい 顔は女子高生くらいの顔立ちで黒髪ショートカット でも、ところどころに茶色が混じっている 瞳は青色、そしてなぜか猫がつけていた首輪をつけていた 「どうやって入ったって入れてくれたじゃないですか?」 頭の中で状況を把握してみた 入れてくれたと言っているが入れた覚えはないし 見た覚えもない そして、律儀に鍵も締まっている 窓は空いているが三階だしベランダもない そして、さっきの猫がつけていた 首輪をつけている これって、いや、考えろ、そんなこと 「あるはずないか」 「?なにがですか?」 「君がもしかしたら猫なんじゃないかなーってそんなこと.......」 「ありますよ、私は猫です」 その「猫」と名乗る人物はまっすぐな瞳でこちらを見ていた でも、尻尾も耳もない 人間だ 「それより、のどが渇きました、コンビニでお水を買ってきてもらいたいです、それか牛乳」 「みずなら水道水があるからそれにしろよー」 「いやです!!東京の水道水は汚いです!薬品臭いです!!」 はぁ、わがままだなこいつ まぁ、完全にこいつは猫じゃなくて行き場をなくした女子高生だな 「あのなぁーこればれたらお前が勝手にこの部屋に入っていたとしても捕まるのは俺なんだぞ!」 「なんで、ばれるとまずいんですか??」 「なんでってお前、、女子高生だろ?」 「違います、猫です」 「はぁ、まだ言うか、どっからどう見ても人間だろ!」 少しの間にらみ合いが続く、先に口を開いたのは自称「猫」のほうだった 「見せてあげますよ」 「何をだ?」 「私が猫にいなる瞬間」 何も言い返せない それを見たら信じるしかないが できるはずがない 「では、猫に戻ります」 「わかった」 どちらともごくりと息をのむ 「あっ一ついいですか??」 「なんだ?」 「コンビニで食べ物とお水を買ってきてもらえないですか??」
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