つのなしマーリンと少年のやさしさは大海原のように

つのなしマーリンは自由におよいでいる

　つのなしマーリンが、いつも気に入っているひみつの場所があります。

そこには、せんねんサンゴと呼ばれる、七色にきれいに光かがやくサンゴのサンゴしょうが広がっていました。

今日も彼女は、そのせんねんサンゴの広がるひみつの場所へ、はなうたを歌いながらおよいでいったのですが…。

その場所をおとずれてみて、いつもと違うようすにつのなしマーリンは、とてもおどろいてしまいました。

なぜかせんねんサンゴしょうのまわりがおりにかこわれており、そのおりにはあるもんくの書いてあるかん板が立っていました。