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体調を崩し、床で臥せていたが、眠りから醒め目を開けるとそこには、満月でうっすらと明るいが、点々と光輝く星がいくつか見える。
「ゴホゴホ…… まだ怠いけど、少しはマシになってきたかな?」
男はそう言って寝床から上半身を起こし、水分補給に、と近くに置いておいたミネラルウォーターを口にする。
思いの外、喉が渇いていたのかゴクゴクと喉を鳴らし、身体全体にミネラルウォーターが浸透していくのを感じる。
ミネラルウォーターの蓋を閉め、ひときわ輝く一つの星を見て、男がポツリと呟く。
「ああ、ワシも……
ワシだって
皇帝(カイさん)みたいに脳ミソ狙われるのは嫌だけど、
五丁目のカメさんみたいに、ハーレムを味わいたい。
──── お星さま。
どうかワシに『ボインボインでバインバインなハーレムを味合わせて下さい』
………… なんてね。」
そして男…… リスさんは静かに目を伏せて、自嘲じみた笑いを浮かべた後。
「あ~アホらし。明日は仕事休みだけど、9時から歯医者の予約があるからさっさと寝よ」
そう言ってさっさと再度眠りに付きました。
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