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《ピンポーン!ピンポピンピピピピンピンポーン!》
翌朝6時半。来客を告げる鐘の音が響き渡る。
あまりのしつこさに渋々目を覚ますリスさん。
「んぁ?……今なんじ?……6時32分?もう!こんな時間に誰や!」
時計代わりの携帯で時間を確認し、文句を言いながら尚も煩くチャイムが鳴り響く玄関へと欠伸をしながらのそのそと向かう。
「はいはーい。どちら様ぁ~?」
「さっさと開けぇや!ウチら待たすなんてありえへんで!」
玄関扉の向こうから見知った声がした。
《ガチャ》
「オイオイ、カタツムリン。ご近所迷惑やから……《バタンッ!》」
リスさんは扉を半分程開けたが……見てはならないモノ達を見た気がして、思わず勢いよく閉めた。
①「ゴルァァ!何、閉めとんねん!いてこまかすぞ!」
②「ちょっと!開けてよー!」
③「開けな後悔すんでー!」
④「リスさん、体調はどう?」
⑤「皆でお見舞いに来たよ~♪(裏声)」
⑥「襲撃ついでに診てあげようか~?」
⑦「あはは!朝早くから賑やかで楽しいね♪」
⑧「ちょっと早すぎる気がするけどね」
⑨「とりあえず中に入れてよ~」
⑩「うぅ~、重たいよぅ」
扉越しに聞こえる声だけで10人いるのが解る。
そして急かす声達に恐る恐る扉を開けると……
①ウマちゃん、②茶釜たぬきちゃん、③カタツムリちゃん、④シベリアンハスキーちゃん、⑤内緒、⑥おかゆちゃん先生、⑦フェニックスちゃん、⑧妖狐ちゃん、⑨ポニーちゃん、⑩女豹ちゃん
が、立っていた。
(番号はセリフを言った人の名前です)
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